賃貸物件のなかに、「フリーレント」と記載することで、最初の数か月の家賃が無料になることをアピールするケースがあります。
引っ越しの時期とは、まとまったお金が必要になることが一般的です。
そのため、家賃が無料になる物件が気になる人も多いでしょう。
そこで、フリーレントの賃貸物件とは何か、どのような仕組みなのか、契約するときの注意点を含めて解説します。
フリーレントの賃貸物件とは①:仕組み

フリーレントの賃貸物件とは、一定期間の家賃が免除される物件のこと。
期間は物件により異なるものの、1か月から3か月分の家賃が無料となります。
賃貸物件を契約するとき、敷金や礼金のほか、さまざまな種類の費用が発生します。
引っ越し費用もかかるため、お金の工面に苦労する人も少なくありません。
フリーレントの物件とは、契約のときにかかる費用の一部が無料となるため、利用者にとっても一定のメリットがあります。
一定期間の家賃無料とは、どのような仕組みにより実現しているのでしょうか。
このような物件は、契約期間が決められており、その期間中に解約すると違約金が発生します。
つまり、無料の期間だけ住んで、家賃が発生するタイミングで退去できない仕組みとなっているのです。
フリーレント物件は1年から2年ほどの長期契約であることが一般的です。
入居者を増やすために家賃を値下げするという選択肢もありますが、ほかの入居者から家賃減額を交渉されるなど、全体の収益が下がるリスクがあります。
そうなるなら、数か月の家賃を無料にして長期契約を結んだほうが、長い目で見ると収益が安定するというのがフリーレントの発想です。
フリーレントの賃貸物件とは②:注意点
フリーレントの賃貸物件とは、数か月分の家賃が無料になるなど、利用者の費用負担を緩和する効果があります。
諸費用の工面に頭を悩ませている人は、家賃が無料になる賃貸物件を選ぶことでメリットを享受できますが、もちろん注意点もあります。
一つめの注意点が、このような賃貸物件は家賃が無料になるものの、管理費や共益費の支払いは発生することです。
フリーレントであれば、自分の希望に合った物件をキープして、家賃が無料のあいだに引っ越すことも可能です。
しかし、管理費や共益費は無料ではないため、引っ越すまでのあいだ2か所に支払う必要があります。
もう一つの注意点は、フリーレントの賃貸物件の契約期間は、1年から2年と長期に渡ることです。
数か月分の家賃無料に惹かれて物件を借りたものの、すぐに転居が決まって違約金が高くこともあります。
家賃が無料になる物件を検討している人は、契約期間をチェックして、そのあいだに転居する可能性はないか確認したほうがよいでしょう。
まとめ
フリーレントの賃貸物件は、一定期間の家賃が無料になるため、利用者にとってメリットが大きい仕組みです。
気に入った物件があったら、管理費や共益費の金額や契約期間を確認したうえで契約するようにしましょう。







