賃貸物件を探していると、バーベキューやホームパーティーを楽しんでいる広告写真を目にすることがあります。
外出がままならない現在、魅力的に感じる人もいるでしょう。
反対に、自分が住んでいる物件でバーベキューをされるのを不安や不快に思う人も多くいます。
今回は、賃貸物件のベランダでのバーベキューについて、知っておくべきリスクや注意点を紹介します。
賃貸物件のベランダは共用部?バーベキューをするのは違反?
賃貸のアパートやマンションにあるベランダ部分は、「室内と同様に使うことが許可された共用部」になります。
これは消防法で規定されているので、知っておかなければなりません。
アパートやマンションのベランダは、火災が発生したときには避難経路として使われるのです。
もし避難の妨げになるような使い方をしたり、すぐに撤去できないほどの物品を置いていたりすると、撤去するよう言われる可能性があります。
また、ベランダは外からも見えるため、著しく美観を損なう使い方も認められません。
ただし、ベランダは専有使用契約している部屋と続いているので、「専有使用の認められた共用部」になります。
規約に違反しなければ、自由に使うことが認められているのです。
しかし、火を使うことや騒音・臭い・煙が発生する点をベランダが共用部であることと合わせて考えれば、バーベキューは難しいと言わざるを得ません。
賃貸借契約書にバーベキューの禁止が明記されていなくても、近隣からのクレームや失火による被害が出た場合は責任が問われます。
賃貸物件のベランダでバーベキューをするなら知っておくべき注意点
アパートやマンションなどの集合住宅のベランダでバーベキューをすると、想像以上に臭いや煙が近隣に届きます。
また、何人かで集まっている場合、会話や笑い声、物音は思っているよりもよく響くのです。
もし、臭いが外干しの洗濯物に移ったり、煙が失火と誤解されたりしたら、クレームや最悪の場合通報される可能性があります。
騒音や煙は、日ごろ顔を合わせる機会の少ない上下階の住人にも影響します。
バーベキューをするのであれば、できるだけ短時間で切り上げるようにし、予定を近隣の方へも伝えておくことです。
ただし、事前に連絡したからと言って、騒音や煙、臭いが受け入れられたわけではありません。
一度ご近所トラブルを起こすと、住みづらくなってしまうことは心得ておきましょう。







