ディンプルキーは、ゴルフボールの表面のような小さな窪みのある鍵のことで、一般的なシリンダー錠と比べて防犯性が高いことで知られています。
今回は、賃貸の部屋の鍵をディンプルキーにすることでどんなメリットや注意点があるのかご紹介します。
賃貸の防犯性アップ!ディンプルキーのメリットとは?
最初に挙げられるメリットは、ピッキングがしづらく、防犯性に優れている点です。
ピッキングをして鍵が開くまでの時間が10分以上あればピッキングに強い鍵とされていますが、通常の鍵の場合は数秒から数分で開錠されてしまいます。
しかし、ディンプルキーの場合は鍵穴の内部が複雑で繊細なため、プロの鍵師でも10分以上時間をかけなければ開錠できません。
また、形が複雑なため合鍵が作りづらく、第三者が犯罪目的で複製することは困難です。
さらに、形のバリエーションが多いのもメリットです。
窪みの形状を変えるだけでまったく別の鍵になるため、多くの種類を作れるほか、ウェーブ溝のあるキーやロータリーシリンダーなど、別のタイプのキーやシリンダーと組み合わせることもできます。
別のタイプのキーやシリンダーと組み合わせると、よりピッキングは難しくなりますので、さらに鍵の防犯性を高めたいという方におすすめです。
賃貸の防犯性を高めるディンプルキーの注意点とは?
導入する際には注意すべき点もあります。
まず、ほかの鍵よりも価格が高いという点です。
一般的な鍵の場合、1,000円程度でスペアを作れます。
しかし、ディンプルキーを複製する場合、3,000円から5,000円程度が相場になり、なかには1万5,000円程度かかるものもあります。
これは、一般的な鍵よりも構造が複雑であり、専用の機械や技術が必要なためです。
賃貸物件の部屋の合鍵を作るときだけでなく、開錠も難しいため、紛失した場合の開錠料も高くなります。
鍵をディンプルキーにする場合は、なくさないよう注意が必要です。
さらに、合鍵を作りたい場合、作成には2~3週間程度時間がかかりますので、頭に入れておくようにしましょう。
また、ディンプルキーは繊細で、形状が0.03ミリ程度ずれただけでもシリンダーが回らなくなります。
汚れや傷などにはくれぐれも注意して使うようにしましょう。







