賃貸物件に入居する際には数々の費用が発生し、それぞれでまとまった金額を求められます。
そのうちの1つである前家賃とは何か、入居前にもかかわらず物件の使用料が発生するのかと、気になっている方もおられるでしょう。
ここでは賃貸物件の契約を検討している方に向け、前家賃の基本や支払時期、計算方法などをご紹介します。
賃貸物件で必要な前家賃とは?支払いが必要な時期はいつ?
契約の段階で支払う、入居初月の日割り分とその翌月分を合計したものを前家賃と呼びます。
まだ入居していない時期に家賃を請求されるのは一見すると不可解ですが、実は日頃の支払い方法と大きな違いはありません。
家賃とは基本的に先払いであるため、たとえば4月中に支払うものは、翌月の5月に物件を使用するための費用にあたるのです。
賃貸物件では原則この形で支払うので、まだ入居していない契約の段階で、直近に物件を使用するための費用を先払いします。
なお、どれほど先の家賃まで支払うかは不動産会社や物件によって少し変わり、入居月の日割り分のほか、その先2か月分を請求されることもあります。
その場合は前家賃の金額が少しかさむものの、遅かれ早かれ支払うお金ではあるため、損をすることはありません。
ただ、契約の時点で資金がやや心許ない方には少し負担に感じられがちです。
家賃をどこまで先払いするかは物件の資料に記載があるほか、不動産会社に尋ねればわかるため、事前に知りたい方は相談してみてください。
実際に入居する賃貸物件で必要な前家賃はいくら?計算方法とは
入居月の日割り計算分を出すため、最初の月の居住日数を正確に確認します。
入居していなくとも契約を開始した日から日割り家賃が発生するため、実際に引っ越した日との間にズレがある方は注意してください。
入居月の居住日数が20日だとしたら、1日分の家賃に20をかければ初月の家賃を計算できます。
たとえば家賃が50,000円の場合、1日分の家賃は「50,000÷31」で「1,612円」であるため、それに20をかけて「32,240円」と計算されるのです。
この日割り計算の結果に翌月分を足すと、おおよその前家賃がわかります。
先の例を使用すれば、入居月の日割り家賃に1か月分を追加して合計82,240円、初月分のほかに2か月分をまとめて先払いするなら合計132,240円です。
このように前家賃の仕組みがわかれば簡単な計算方法で計算できるため、金額を事前に知りたい方は一度確認してみてください。







