賃貸物件の熱源は、オール電化以外でなければ都市ガスとプロパンガスにわかれます。
特徴がそれぞれ異なるため、どちらが良いかは人によって変わってくるでしょう。
だからこそ、物件選びの条件のひとつにもなりえるのです。
今回は、賃貸物件をお探しの方に向けて、都市ガスとプロパンガスのメリットとその違い、それぞれに向いているのはどのような方かを解説します。
賃貸物件におけるタイプ別メリット①都市ガス
都市ガスは、ボンベをいちいち配送する必要がないため、比較的料金が安いことで知られています。
また、公共料金であることも重要なポイントです。
月々の基本料金に大きな変化することがなく、突然の値上げの心配もほとんどないでしょう。
また、大きなボンベを置くためのスペースも必要ありません。
そして、メタンが主成分であるため、人体に害がないこともメリットとして挙げられます。
空気よりも軽いため、万が一漏れした場合でも拡散しやすく安全なことも、注目すべきポイントです。
二酸化炭素の排出量も少ないので、環境に優しいエネルギーともいえるでしょう。
賃貸物件におけるタイプ別メリット②プロパンガス
プロパンガスは、利用可能なエリアが限定されておらず、全国どこでも利用できるのがメリットです。
そして、プロパンガスの最大の利点は災害に強いところで、その復旧の早さには、以前から定評があります。
災害時のリスクを減らすという点では、プロパンガスに軍配が上がるでしょう。
熱量が大きいため火力が強いのもポイントで、ほとんどの飲食店で採用されています。
とくに料理が好きな方にとっては、うれしい特徴といえるでしょう。
賃貸物件のガスはどちらのメリットを重視すべき?
どちらにも長所と短所があるため、一概にどちらが良いとはいえません。
しかし、賃貸物件では個人の判断で契約を変更することは不可能です。
さらに、それぞれのコンロに互換性もありません。
そのため、ご自身の暮らしがどちらに向いているのか、物件探し前に考える必要があります。
オール電化の物件を除いて、日常生活でもっともガスを使うのがお風呂です。
湯船にお湯を張らずにシャワーで済ませることが多い方は、使用量がそこまで多くならないので、プロパンガスでも料金が高額になることはないでしょう。
逆になるべく湯船につかってゆっくりしたい方には、あまりおすすめできません。
料理が好きで火力にもこだわりたい方も、プロパンガスがおすすめです。
強い火力を必要とする料理でも、おいしく仕上がります。
しかし、逆に自炊をほとんどしない方も、使うこと自体が少ないため、料金が高くてもさほど問題ないでしょう。







