家庭の事情でやむを得ず母子家庭になり、引っ越しして賃貸物件を借りるケースがあります。
賃貸物件を借りるには入居審査があるため、シングルマザーの方は審査に不利になるのではないかと心配される方も多いでしょう。
今回はシングルマザーの方が賃貸物件を借りる際の審査の基準や、パート収入で生計を立てている場合でも借りられるのかなど、気になるポイントを解説します。
シングルマザーの方が賃貸物件を借りるのは不利?入居審査のポイント
シングルマザーだからという理由だけで、入居審査が不利になることはありません。
入居審査では以下の5つの点に注目しており、総合的に審査しています。
●年収面
●職業や勤務先
●保証人の有無
●入居者の人柄や外見
●子どもの年齢
入居審査のポイントは、安定して家賃を支払っていけるかどうかという点です。
したがって、希望する賃貸物件の家賃と入居者の収入、職業や勤務先などを重点的に見ています。
一般的には家賃の36倍の年収があれば、入居審査に通過すると言われていますが、シングルマザーの方は収入が少ないケースが少なくありません。
そのような際は家賃を手取りの3分の1程度に抑えておくと、家賃を支払い続けられると認識してもらいやすくなります。
また、さまざまな事情で借主が家賃を支払えなくなったときに、借主に代わって支払いをする連帯保証人の有無も重要です。
さらにトラブル予防の観点から、入居者の人柄や外見も審査の対象となるケースがあります。
子どもが小さい場合、夜泣きや走り回る音で騒音トラブルになりやすいと判断されることもあるでしょう。
「おとなしい子」「夜泣きが少ない子」など、事前に子どもの特徴を伝えておき、ネガティブな印象を持たれないようにすることが大切です。
パートで働いているシングルマザーの方が賃貸物件を借りる際の注意点
パート収入で生計を立てているシングルマザーの方の場合、入居審査で支払い能力が低いと判断されることがあります。
賃貸物件を借りるには、初期費用にくわえて数か月生活できる家賃と生活費が必要になるため、貯金が十分にあれば通帳をコピーして見せると効果的です。
もしくは安定収入のある親や親戚などを契約者にすれば、審査にとおりやすくなります。
ただし、母子家庭の手当や補助金を受けられなくなる可能性がある点にご注意ください。
シングルマザーの方が賃貸物件を借りる際に連帯保証人がいないときの対処法
入居審査で重要な項目となる連帯保証人が見つからない場合は、専門の保証会社に依頼する方法があります。
保証会社は、有償で依頼人の連帯保証人になってくれる企業です。
物件によっては保証会社の利用が認められているところもあるので、事前に保証会社の利用が可能かどうか確認しておきましょう。







