不動産の賃貸借契約を結ぶ際には、賃貸借契約書を交わします。
大切な書類ではあるものの、日々の生活の中でいつの間にか賃貸借契約書を紛失するケースは珍しくありません。
万が一、賃貸借契約書を紛失した場合は再発行できるのでしょうか。
この記事では、賃貸借契約書の役割と、紛失した場合の再発行の可不可について解説します。
賃貸借契約書の役割とは?紛失した場合のデメリット
賃貸借契約書とは、正式に賃貸借契約を取り交わしていることを証明する書類です。
契約期間や注意事項、契約更新の条件、退去時の原状回復などの決まりが書かれていて、内容を確認したうえで署名捺印をおこないます。
入居中にトラブルが生じたときは、まず賃貸借契約書に記載されている契約内容や決まりの確認が必要です。
そのため、賃貸借契約書を紛失するとトラブルを解決に導く根拠がなくなってしまいます。
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賃貸借契約書を紛失しても再発行はできる?
結論から申し上げると、賃貸借契約書の再発行は難しいと考えてください。
1つの契約に2通の契約書がある場合、契約書の作成日で優先度が決まります。
契約書の再発行には違法性はありませんが、原本と同じ日付で再発行してしまうと、2通のうちどちらを優先すべきかわからなくなってしまいます。
また、再発行された賃貸借契約書の内容が原本と同じであることの証明は困難です。
そのため、万が一紛失した場合は、不動産会社が保管している賃貸借契約書のコピーを依頼しましょう。
不動産会社には契約締結後5年間の書類保管義務があるため、まずは相談することをおすすめします。
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賃貸借契約書の紛失により困るケースとは?
賃貸借契約書を紛失して困るのは、入居中にトラブルが発生したケースです。
たとえば、ペットの飼育や騒音などの近隣トラブルや、更新や解約にまつわる金銭的なトラブルなどが挙げられます。
入居中のトラブルは賃貸借契約書を根拠として解決することになりますが、紛失しているとすぐに確認ができません。
賃貸借契約書を探す過程から始まるので、通常よりも解決に時間がかかります。
このほか、賃貸物件で事業を始めるケースでも、賃貸借契約書が必要です。
役所の許可を得る必要がある事業は、賃貸借契約書の原本の提出が求められ、コピーでは受け付けてもらえません。
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まとめ
賃貸借契約書とは、賃貸借契約の決まりが記された書類で、正式に賃貸借契約を取り交わしたことの証明にもなります。
万が一紛失してしまった場合は再発行が難しいため、しっかりと保管しておきましょう。
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